トヨタ ヤリス試乗記 パワフルなパワーユニットに感激

2020年2月10日に発売にされたTOYOTAトヨタ ヤリスに試乗してきました。
試乗とセールスさんから聞いた情報を記事にします。

ヴェルファイアを購入しメンテナンスしてもらっているネッツトヨタで、ヴェルファイアの点検時に試乗させてもらいました。

ビヨさん
ビヨさん

先代ヴィッツにはヴェルファイア修理の長期代車やメンテナスで何度も乗っています。

ヴィッツの後継ヤリス

トヨタのコンパクトカーは従来ヴィッツ(Vitz)が担っていましたが、今回のフルモデルチェンジで、今まで欧州で使われていたヴィッツの車名「ヤリス」(Yaris)が日本でも使われることになりました。

前ヴィッツと新型ヤリスの違い

前モデル(ヴィッツ)と今回のヤリスの違いについて、セールスさんの話を交えて記載します。違いはヴィッツの中でも前モデル(三代目2010年~2019年)とのものです。

・エンジンラインナップ

ヴィッツ1.0Lガソリン
1.3Lガソリン
1.5Lガソリン (2017年改良で廃止)
ハイブリッド (1.5Lガソリン+モーター)
ヤリス1.0Lガソリン
1.5Lガソリン
ハイブリッド (1.5Lガソリン+モーター)

前モデルは1.5Lガソリン(RSグレード)が2017年から外れていました。
今回ヤリスでは1.3Lエンジンが無くなりました。

・トランスミッション

ヴィッツMT
CVT
ヤリスMT
CVT

ヤリスでもMT(ガソリン2WDのみ)が継続して選べます。

・駆動方式

2WD4WD
ヴィッツ1.0Lガソリン
1.3Lガソリン
1.5Lガソリン
ハイブリッド
1.3Lガソリン
ヤリス1.0Lガソリン
1.5Lガソリン
ハイブリッド
1.5Lガソリン
ハイブリッド

ヤリスはハイブリッド車でも4WDが選べるのが最大の違いです。

・サイズ
(全長/全幅/全高 mm)[]は4WD

ヴィッツ3,885/1,695/1,500 [1,530] 
ヤリス3,940/1,695/1,500 [1,515]

サイズはほとんど変わりがなく、継続して5ナンバーサイズです。
(ヴィッツは年次により全長3,945の場合もあり)

ヤリスと現行アクア

セールスさんの話ではヤリスは前ヴィッツと現行アクアを引き継ぐモデルとなっているようです。
1.5Lエンジン+モーターというハイブリッドがメインに来ているのはアクアそのもので、サイズ感もアクアとほぼ同じ。

後述しますがフロントマスクもアクアを意識したものです。

また現行アクアにだけ採用されている、ルーフトップ(天井)の縦に2本入ったへこみのデザインがヤリスに採用されるなどアクアの流れを継いでいます。

写真の天井は少し分かりにくくて申し訳ありませんが、左右に2段のへこみが観られます。

次期アクアはプリウスとヤリスの間に位置付けられ、おそらく1.8Lハイブリッドになるのではと言っていました。

試乗前、内装や外装を確認

ヤリスのグレード展開はバイブリッド、ガソリン車ともZ,G,Xの3グレードあり、

グレードランクはZ,G,Xの順番で、Zが最上位。Gは中間グレード。

今回の試乗車はハイブリッドのHYBRID Gです。

エクステリア

フロントの顔つきは、現在のトヨタ顏に現行アクアを組み合わせたようになっており、やはりアクアの乗り換えを意識しているのかなと感じさせます。
自分としては結構好みの顔です。

試乗車にはGグレードではオプション、Zグレードでは標準となる、3連LEDのヘッドライト、正式名は

3灯式フルLEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ(デイライト機能&おむかえ照明機能付)

が付いています。

通常Gグレードだとプロジェクター式ハロゲンヘッドランプになります。

・インテリア

それなりに良くなっているとは思いますが、あまり洗練された印象はありません。
インパネのシボの具合などもプラスチッキーな印象が先代ヴィッツより向上したとは
思えないです。新型FITの向上具合を見ると見劣りします。

・1列目シート

乗り込んだ感じは、先代ヴィッツより圧迫感を感じます。アクアに近い感じです。
先代ヴィッツの広々した空間が好みだった人は注意です。
アクア乗ってた人には違和感感じないと思います。

・2列目シート
ヒザ前は本当に狭い。2列目をそんなに使わない人のモデルに割り切っているようです。

2列目ドアは後ろ側の開口部(助手席側の2列目で観た場合、右側の開口部)がヴィッツに比べて狭められており、開口部が狭くなったため、乗り降りが先代ヴィッツよりしずらいです。

先代ヴィッツで2列目に人を良く載せていた人は、ヒザ前寸法、ドア開口部に注意してください。

いざヤリス試乗 パワフルなハイブリッドパワーユニット

セールスさんを乗せていざ、試乗です。

・パワフルなハイブリッドパワーユニット

いきなり全開で走りますが、1.5Lエンジン(91馬力、120Nm)とモーター(80馬力、121Nm)出力でかなりパワフルに走ります。(トヨタハイブリッドはモーター単独の走行、エンジン出力とモーター出力を合わせての走行の2通り)

0Km加速や中間速度の加速もレスポンスよく、力強い出力を感じられます。

モーター走行、モーター+エンジン走行の切り替えは熟成の進んたトヨタのハイブリッドでは全く違和感なく、ドライバーのほしい出力に素早く対応できている感じです。

新型FITは高速領域での加速が相当の違和感(機構の切り替えのタイムラグ)があるそうで、このあたりはトヨタが良いようです。

・ハイブリッド独特のブレーキの違和感は無し

前モデルのプリウス、プリウスワゴン、昔のトヨタハイブリッドなどにあったブレーキ時の違和感(ハイブリッド独特なブレーキが踏んだ分と止まる力が伴わない感覚)はヤリスには全くなかったです。
トヨタハイブリッドは熟成されてますね。

・先代ヴィッツ、現行アクアより格段によくなった足回り

ヤリス2WDのリアサスはトーションビーム、4WDはなんとダブルウィッシュボーンで リアの足回りが気になる人は4WDの方が良いと思われます。

先代のヴィッツもトーションビームですが、かなり良くなっています

特に凹凸が多いところなどでは先代がバタバタしていた、いつも走っている道ではヤリスではしなやかに乗りこなし、違いが明白です。

高速コーナーの踏ん張りや旋回性などは、試乗からは分かりませんでしたが、普段乗りの範囲では、すぐに違いがわかるくらい良くなっています。

燃費について

WLTC総合モードで35.8km/L(HYBRID G 2WD)の燃費は、試乗では実燃費は分かりませんでしたが、セールスさん曰く、「普通に乗って普通に燃費が良い」とのことで極端にカタログ燃費から落ちることはないようです。このあたりは改良と熟成が進んだハイブリッドシステムに期待できそうです。

まとめ

1.5Lエンジン+モーターと以前と同じスペックながら進化と熟成が進んだトヨタハイブリッドは
出力と燃費を向上させてきています。
試乗では出力向上はとても感じられ、足回りもかなり良くなったと感じました。

新型FITと比べてる方がいると思いますが走りや燃費では新型ヤリスはなかり有利なのではと感じました。

残念なのは

  • 少しコンパクトにしすぎている事(特に2列目)。
  • 室内の質感が今までと似通っている事。
  • パーキングブレーキが相変わらず人間が引く方式のサイドブレーキである事。電磁式のオートパーキングブレーキでないのはFITと比べて最大の弱点です。

これが改善されれば買いたい一台です。

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