素人がキッチン水栓をDIY交換してみたが思わぬ苦戦だった

実家のキッチン水栓が寿命になりDIY交換した記録です。
本記事は既存のキッチン水栓を外すまでの記事です。新しい水栓の取り付けは次の記事を参照願います。

キッチン水栓の水漏れ故障

実家のキッチン下から水漏れがあり、水栓まるごと交換することになりました。現在の水栓を使用して12年での故障です。

実家にはサンウェーブ(INAX)(現LIXIL リクシル)の JF-6451SX (浄水器内蔵シングルレバー混合水栓)が付いています。

JF-6451SX

蛇口あたまのシャワー部から水漏れしていることがわかりました。

写真の真ん中の切れ目からシャワー用途で伸ばせるんですが、このシャワーヘッドから水漏れしてそれがパイプの外側を伝わってキッチン下で水漏れしていたんです。

金属部からの水漏れなので交換するしかありません。

調べてみると水道屋さんに頼むと結構な値段。しかしDIYで交換もできるようです。LIXILでも交換手順を動画で公開しています。

そこでDIY交換することになりました。

DIY交換で必要な工具

最低限必要な工具は
[1]プラスドライバー
[2]マイナスドライバー(家側の根本から水を閉めるのに必要したが、違う形式で閉める場合不要)
[3]モンキーレンチorスパナ(家側からきているパイプと逆止弁ソケットとの付け外しに必要)
[4]軍手 作業の際は必ず手を保護するように

あると便利なもの

交換してみて実感したのは、既設の取り外す水栓の施工説明書があると非常に便利だということ。施工説明書には「外す際には」などの記述があったり、部品構成が書かれていたりして取り外す際に非常に参考になりました。

施工説明書は家の引き渡し時に紙で貰っている場有りが多いです。または各社webで公開している場合が多いので品番で検索してみてください

リクシルでは
https://www.biz-lixil.com
で公開しています。

困った、外れなかったカバーリング

(水栓を取り外すのには洗い場下の、家側から出ているパイプ部とのジョイントを外す必要がありますが本記事では省略します)

水栓を外すのに、まず注意するのはカバーリングの部分です。写真の2~3cmの幅の部分、ここがカバーリングと呼ばれる個所です。

カバーリング


この役割は、キッチン本体側に取り付けた「上部施工金具」と「水栓本体」を
プラスネジ1本でつないでいるのですが、その取り付け穴を隠すためのものです。

写真は施工説明書のカバーリングの説明箇所ですが、プラスネジの穴に対し180度カバーリングを回すことで穴が隠れるようになっているのです。

カバーリング施工説明書

従って、水栓を取りはずす際にはカバーリングを逆に180度回してプラスネジの穴を露出させないといけません。プラスネジを外せば水栓を取り外すことが出来るというわけですね。

実際に作業をしてみます。施工説明書のようにボタンを押しながら時計回りにカバーリングを回しますが全然回りません。うんともすんともいいません。12年使用したので内部で固まっているようです。

困った。。。
この時便利なのがリクシルのお客さま相談センター商品相談窓口です。
ナビダイヤルなので追加の電話料金がかかりますが製品のDIY交換の相談ができます。
(電話番号は施工説明書に書いてあります)

お客さま相談センター商品相談窓口して状況を説明すると
「水のカルシウム分が固まっているかもしれないので、カバーリング周辺を軽くたたくなどして
振動を与えれば固まったものがはがれるかもしれないので試して」

それでだめだったら?と聞いたら
「故障した水栓を使わないのであれば金鋸(カナノコ)などで破壊する。金鋸で切れ目を入れてドライバーなどで広げる」とのこと

金鋸(カナノコ)でカバーリングを切ってみる

たたくのをやってみましたが駄目だったので金属を切れる金鋸を買ってきて
切れ目を入れることにします。ここで、新しく取り付ける水栓の現品があると良いです。
その現品をみてどのくらいの深さに切れ目を入れればカバーリングが切れるかわかりますので。

ここで注意したいのは隠れているプラスネジの穴付近を切らないことです。
穴周辺を切ってしまうと、金鋸とで深く切りすぎた場合その穴をつぶしてしまったり
プラスネジ自体をつぶしてしまう可能性があるからです。

ネジ穴の側面を切るのが良いです。
金鋸の種類ははキッチンのレイアウトを考え、カナノコとキッチンがぶつからない大きさを考えて買ってください。(安いので可)

プラスネジの穴は押しボタンの180度の場所に位置しています。一般的には施工時の事を考えれば正面の位置がプラスネジです。

写真は金鋸で斜めに切ったものです。右側に金鋸の傷がありますがどの深さまで切ったらいいかわからず水栓内部まで切っているのがわかります。

カバーリング付近

ある程度傷が入ったところでマイナスドライバーを傷にいれてこじ開けていくと
カバーリングが壊れていき、最後ははがれてうごくようになります。

見てわかるように緑の錆もあり内部はひどいです。

同じような写真ですがもう一枚載せておきます。

これでカバーリングをずらしてプラスネジ1本を外すと水栓が外れます。

上部施工金具

写真は「上部施工金具」です、前側のくぼみがプラスネジの穴です。

カバーリングが外れなかったために15分で終わる水栓の取り外し作業が2時間ほどかかってしまいました。

(カバー アイキャッチ写真出典)Kirk FisherによるPixabayからの画像

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