REGZA カタログから液晶パネル方式の表記が無くなる

液晶テレビは正面から見た場合、綺麗に移りますが横から見るなど、角度を変えると白っぽく映る場合があります。
これを調べていくうちに、東芝REGZAは2020年2月の最新のシリーズから液晶パネル方式の表記をやめていることがわかりました。

VA方式とIPS方式

液晶パネルにはVA方式とIPS方式があります。それぞれの方式には利点と欠点があり以下のようになります。

VA方式

コントラストの良さが利点。コントラスト:白色と黒色の輝度(明るさ)の比が高くて、メリハリがある画質になる。しかし正面以外(横、斜め)から見た時の色あせ、白と飛びになりやすい

IPS方式

広角で良く見える(視野角が広い)のが利点。コントラストが劣る

つまり、VA方式とIPS方式は相互の利点・欠点を持っており、テレビのメーカーはお客様に提供したい点がどちらなのか、またパネルの供給(取引先からの受給や価格)の面などで、どのパネルになるか決まってきます。

また、同じシリーズ(例えばZ730Xという名称のシリーズ)であってもパネルの大きさによってVAだったりIPSだったりがあります。

所有しているREGZA 55M530Xのパネルは?

自分はREGZA 55M530Xを所有していますが、横から見ると画面が白っぽく見えます。
これは前述の通りVA方式のパネルだからです。

REGZAの場合、どの商品がどのパネルを採用しているのかはメーカーが公表しています。

REGZAの液晶パネル方式の表記が無くなっていた

55M530Xはちょっと白飛びがありすぎて、これじゃ横から見て不満に思う人がいるかもしれないかなと思い、 REGZAシリーズがVA方式,IPS方式どちらを使っているかの一覧を記事にしようかと思いました。

ところが。。。

東芝(REGZA)のwebサイトを見ると2020年2月からの新シリーズから液晶のパネル方式の表記が無くなっていました。
VA方式かIPS方式かの表記が消えています。

紙のカタログも確認しましたがこちらも、パネル方式の表記はありません。

以前はどうだったかというと、3世代について同一系譜のM520X,M530X,M540Xを見てみると

2018年モデル

商品名パネル方式表記
65M520XVA方式 LEDバックライト[4Kパネル]
55M520XVA方式 LEDバックライト[4Kパネル]
50M520XVA方式 LEDバックライト[4Kパネル]
43M520XVA方式 LEDバックライト[4Kパネル]

2019年モデル

商品名パネル方式表記
65M530XVA方式 4K液晶
55M530XVA方式 4K液晶
50M530XVA方式 4K液晶
43M530XVA方式 4K液晶

2020年モデル

商品名パネル方式表記
65M540X4K液晶
55M540X4K液晶
50M540X4K液晶
43M540X4K液晶

REGZAの液晶パネルのフラッグシップであるZ740Xの同一系譜も見てみると

2018年モデル

商品名パネル方式表記
55Z720X高コントラストIPS液晶パネル 4K液晶
49Z720X高コントラストIPS液晶パネル 4K液晶

2019年モデル

商品名パネル方式表記
65Z730XVA方式 4K液晶
55Z730XIPS方式 4K液晶
49Z730XIPS方式 4K液晶
43Z730XIPS方式 4K液晶

2020年モデル

商品名パネル方式表記
65Z740X4K液晶
55Z740X4K液晶
50Z740X4K液晶

以前はきっちり表記していたものが、最新2020/2からの新シリーズでは無くなっています。
(ここには載せていない2020/2からの液晶パネルはすべて)

方式を出したくないのか?それとも方式を超えた?

2020/2からの新商品から液晶パネル方式を削除したのは公式な理由は分かりません。
VAかIPSか知られたくないのか?
同一商品でも出荷時期によってVAだったりIPSだったりするのか
はたまたVAでもIPSでもない、新たな方式のパネルになったのか?
(それだったら大々的に宣伝するよね)

いずれにしても、お客様がVAが良い、IPSが良いという事で、それに当てはまる商品を選択される場合があるはずなので、パネル方式の表記を失くしてしまったのは残念です。

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